うちの大学に(正確にはうちの大学の院に)竹中平蔵さんが講演にいらっしゃったので聞いてきました!
で、せっかくなのでブログに講演についてのことを書こうと思ったのですが、経済に疎い学生の主観を混ぜて書いてもややこしくなるだけだと思うので、講演を聞きながらメモったことだけを公開しょうと思います。
注:講演を聞きながら取ったメモの羅列ですが、経済学には精通していないのでミクロなどなど難しいことを仰っていたあたりが理解できておりません。のでミクロうんぬんとかは省いてます。ご了承を。また、1時間の講演なのでそこまで掘り下げられたものではないです。
日時:2010年2月某日
場所:関西のぼちぼち大学
対象:某大学院会計学専攻の学生と経済に興味を持った市民(というか竹中氏のファン?結構年配の人も多かった)
Speaker:竹中平蔵
テーマ:「政権交代と経済政策」
竹中平蔵氏とは?
竹中平蔵 – Wikipedia
竹中平蔵 – Wikipedia(English)
堀江さんのブログのAmazon売り上げランキングにもたびたび出てくるこの本を書いた人。
・スイスのダボス会議に行ってきたが今の日本の経済対策はかなり評判が悪い。
(竹中氏が大臣だった)小泉内閣時代に比べたら今の内閣はかなり制約が少ない。自民党時代はガチガチで少しのことを変えるのにいちいち時間がかかったが、今の内閣はかなりうらやましい。
・竹中氏の持論
哲学者はギリシア時代からいたがなぜ経済学者には(国富論を書いたアダム・スミス以降)2,300年ほどの歴史しかないのか?
参加者の回答:「哲学者達が哲学と同様に経済についても考えていたから。」→それも正しい。
竹中氏「アダム・スミス以前は庶民に経済的自由が無かった。農民の子は農民、鍛冶屋の子は鍛冶屋。土地の所有権もそれほど動かなかったし、経済について考える必要がそれほど無かった。」
・今は政権交代バブルだ。
2005年、小泉さんは自民党大勝という風を吹かせたが、2009年の民主党に風を吹かせたのは麻生さんだ。順風ではなく逆風だったけど(笑)去年の選挙はは結局、消去法による選択に過ぎない。
・国債発行額は昨年52兆円だったのが2010年には44兆円になる。
質問「国債は減らした方がいいと思いますか?」
会場→まばら「景気を刺激することも必要だと思う」「将来の負担は減らすべきだ」等々
→減らしすぎだと思う。予算をとことん練られてない。矛盾が生じると本予算の他に補正予算が組まれることになるけれど、補正予算を作るのには2,3週間しか与えられない。結果、適当な予算になりがち。これは企業が社債を発行して、償還計画を具体的に出していないようなもの。国の成長率を上げるのか、維持するのかの議論がなされていない→ビジョンが不明瞭だ。
関連:「国債発行額44兆円」なんてナンセンス – 池田信夫 blog
・郵便事業民営化は正しかったのか?
郵便局が民営化されて閉鎖されたのは1局だけ。官営の頃は年間50局ほどあった。
日本の切手はアメリカの2倍以上の値段。
官営の頃の老人に対するサービス(来訪した郵便局員に届け物を頼むとか)は好意によるものであり、規定はされておらず不祥事も沢山起こっていた。そういったトラブルを無くすことも考えると民営化すべきと考えた。
・JALの件について
やってはいけないことだった。
会場の意見は(JALへの公的資金による支援について)賛成1割ほど、反対1割弱。
参加者の意見「これがANAだったらどうだったのか?自由競争に反しているのではないか」
アメリカのGMはアメリカの自動車産業の象徴。30万人の雇用者。それに対してJALは2万人。JALがなくなっても困らない。首をきらない、債務帳消し、で財務上キレイな会社にするだけではおそらくこの次にJALがとる戦略はダンピングだろうし、次はANAがダメになるだろう。
私なら日本を代表するメガキャリアを作る。具体的にはJALは国内線のみで小さな会社とし、ANAに国際線を譲る。アジアの国際線で主なものはシンガポール、香港があるがANAをアジアの3大航空会社と言われるようなものにする。
・ダボス会議では”LUV”という概念が話題になった。
“L” 経済の曲線(成長率など)がリーマンショック後に下がり、それをなんとか維持している国。ex:EU, Japan
“U”
経済がリーマンショック後、下がったもののなんとか持ちこたえ、また上昇している国。ex:America
“V”
経済がリーマンショック後、一時的に下がったものの、さらに上昇している国。ex:China,Asia
・重税国家は避けたい。
今の日本の負債や子供手当てを支払うことを真面目に考えると消費税25%30%というのを考えざるをえない。
実は今の日本と同じような事例が歴史上存在する。1981年、フランソワ・ミッテラン がフランスの大統領となった。彼は企業の国有化、多額の家族手当、労働時間を下げるなど、社会主義的な政策をとった。結果どうなったか?経済がガタガタになった。インフレや財政赤字が膨らんだ。それによって自由主義的な政策に転換した。それにより欧州の統合やグローバライゼーションが進んだ。今の民主党にはそれほど期待していないが期待するならここ。
・最後に
ぜひスマイルズの自助論を読んで欲しい。これは小泉さんも薦めていた。
「天は自ら助く者を助く」
一般に無職と言っても名刺に自分で考えた肩書きを付け加えたらすぐに社会人(経営者)になれる。今成功している人だって最初はそんなものだったんだ。この大学からは素晴らしい経営者を数多く輩出している。学生達は就職氷河期で大変かもしれないが是非自分の足で自分の道を切り開き進んで欲しい。
とにかくブログに書こう!と思ってメモとりながら話を聞いていたんですがメモとりながらでも笑ってしまうような、話が上手さが凄いなと思いました。かなり内容を省略してますが1時間でこれだけの内容を話せるのはなかなかできることじゃないなぁと。全体的に民主党やんわりDISという感じがしましたね。断定口調で書きましたが話し方自体は全体的にやんわりと。
こういう講演ってみんなブログにどんどん書いて情報を共有できたらいいのにな、と思うんですけどね。やっぱりブログに書くこと前提に話を聞くのはすごく集中するし身にもなりやすいと思いますし。もちろんスピーカーの不利益にもなるのかもしれませんが。。もし竹中平蔵氏の関係者でこの記事が問題ならばご連絡下さい。即消去しますので。

