読了 「アリババ帝国」

中国のことってまだまだ知らないことばかりだなぁ。

中国最大のB2Bオンラインマーケットを運営している阿里巴巴集団 (アリババ) とその創業者ジャック・マー氏の創業1999年からの2009年まで10年の歴史を振り返った一冊。

本の効用

数多のプレイヤーが蠢く中国インターネット界隈の黎明期及び発展期をジャック・マー氏の経験とともに追体験できるところ。

見所

ジャック・マー氏と孫正義氏との邂逅、そして本文の章ごとに挟まれるジャック・マー本人のスピーチ。

感想

この本の中で私が気になった言葉、特に強調して繰り返されていたと感じた言葉があった。それは「冬」。

本文中または講演録の中では何度も「これから冬の時代が来る。冬に備えよう。」などといったジャック・マー氏の言葉が繰り返されていた。それだけでもアリババが簡単な10年を過ごしてきたわけではないんだなとわかる。

そして私が良いなと感じたのは「冬」という言葉のチョイスだ。今、日本のマスコミではあらゆる語彙を駆使して人々の不安をかき立てている。「百年に一度の大恐慌」だの「最小不幸社会」だの「就職氷河期」だの。それらは若者に絶望を与え、生まれた時代が悪かったのだ、と思わせ心を折るに十分な力を持った言葉だ。

だがジャック・マー氏は、立ちはだかるあらゆる苦境を「冬」と例えた。苦しいことには違いはない。だが万全の備えさえあれば必ず乗り越える事ができる、そしてその先には春がやってくるのだと。色々な覚悟を決めたリーダーだからこそ言える言葉だと思う。

途中すごく登場人物が多くて(三国志みたいに 笑)少々混乱した部分はあったけど本文の大筋とジャック・マー氏のスピーチは読んでて非常に面白かったし感化されたので、インターネット、及び貿易関連のお仕事をやってる方なら読んでみるのも一興かと思います。

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